僕が初めてリアルタイムで買ったスタ・レビのアルバムです。
発売から5年以上たった今でも、聴いて感動を覚えるアルバムに しあがっており、スタ・レビのクオリティの高さをあらためて 思い出させてくれるアルバムです。
僕の友達が亡くなってからちょうど1年後くらい、僕の尊敬する人 Ayrton Sennaの亡くなるちょうど1年くらい前にリリースされた だけに非常に印象に残っている曲です。
未だにこの曲を聴くと、友達やセナのことを思い出して目頭が 熱くなったりする、そんな切ないんだけど忘れちゃいけない ことをいつまでも心に残しておいてくれる。そんな曲なので、 "とっても好きなんだけど嫌い"っていう葛藤を覚える曲です。 (多分、そんなことを思っているのは僕だけでしょうけど)
後にシングルカットされていますが、妥当な選択でしょう。
スタ・レビの曲は耳に馴染みやすい物がたくさんありますが、 その典型とも言えます。
なにげに流していても神経を逆撫でしない。でも聴き込むと うんうんと頷きながらリラックスできる曲です。
翼に"心を"のせて飛行するなんて、なんかとてもロマンがありますね。
更に、その翼が降りたつ先に想いをよせる女(ひと)がいるなんて、 すごく幸せなことですよね。
なんか、やっかみたくなるような状況をきれいな言葉で描いてるように 思います。
この曲(だけではないけど)を聴くと、やっぱりスタ・レビは(現在とは キーボーディストが違うとはいえ)5人で1グループなんだってことを 思い出させてくれるきれいなボーカル/コーラスも聴きどころです。
静かに聞き流したければ聞き流せる。でもしっかりと聴きたい。 そんな思いをもたせるスタ・レビらしい曲です。
のりがとてもいいのに、流しておいて邪魔にならない。そこらで ながれているできの悪いRock'n'Rollもどきなどでは真似ができない 素晴らしい曲です。
素晴らしい曲は、ほんの一過性の流行にとらわれないし、なにげに 流しても邪魔にならない、でも聴き込むとはまってしまう、そんな 特性を持った曲だと思います。また、5年10年経ってもちゃんと聴き込める、 そんな素晴らしさを持っているだけに、"流行歌"なのか"Rock'n'Roll" なのかはっきりしないような、わけのわかんない曲が横行する中、 これだけしっかりしたスタンスを持てるバンドの曲を聴けるなんて、 とても幸せな気分を味わえます。
これを初めて聴いた時、"自分が主人公の曲?"って思ってしまいました。
一生懸命になっている時は、自分が主人公の物語を書いているような ものです。それに曲付けして"演じて見せたらこの曲になった"みたいな ことを感じさせてくれるとても素晴らしい曲です。
この曲を聴いた時、"以前聴いた事があるんじゃないか?"と 思わせたくらい、懐かしさを感じさせる曲です。
"新しいのに、懐かしい"、そんな言葉を実感させる曲です。
"想い出になりたい"
いつも、僕はその言葉に憧れているように思います。常に上を目指そうと 頑張ってはいるけど、結局うまく上には上がれない。でも、ちょっとでも 良い"想い出を残したい"。そんなことを想いながら詞/曲を書いたら こんなふうになるのかも知れませんね。
歌詞が全部英語の曲なんで、歌詞カードを見てちょっと腰がひけてしまい ましたが、実際聴いてみると全然違和感無く耳に馴染むのが不思議 ですね。
僕は英語があまり得意じゃないので、聴いてすぐ歌詞の内容がわかった わけじゃないですが聴いていてなんとなく状況が目に浮かぶような 素敵な曲です。
Simpleなのに心に響く、いや、Simpleだから心に響く。
最近はやっている音楽にのっている詩などは、聴いていて意味が さっぱりわかんなくて、"こういう意味なのかな?"って推測を たてなきゃいけないものが多い。
この曲にのっている詩はそんなに考え込まなきゃ推測すらできない 内容ではない。それでいて書かれている内容を考え始めると とても深い。
意味を考えて、結局それが言いたいのかはっきりしないような 詩などを書くより、こういうメッセージ性のはっきりした詩/曲を 作って欲しいですね 特に○室氏